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山梨大学教職大学院第19回教育実践フォーラムを開催しました

 山梨大学教職大学院では,令和元年10月26日(土)に第19回教育実践フォーラムを開催し,県内外から110名もの方々が御参加くださいました。

 今回のフォーラムは大学院の拡充改組に合わせて「教職大学院に求められる新たな役割-学び続ける教員の多様なニーズにどのように対応するか-」をテーマに選び,文部科学省総合教育政策局教育人材政策課教員養成企画室長の髙田行紀氏,岡山大学教職大学院教授の髙瀬淳氏,山梨県教育委員会教育監の青柳達也氏を講師にお招きしました。

 講師の先生方の講演に先立ち,本学の東海林麗香准教授と猪股真弥准教授により事業報告が行われ,改組前後で変わったこと変わらないことについて説明がされました。また,北杜市立明野中学校の現職教員である大学院1年生の小松琢朗先生から,勤務校以外での実習の様子など,学修状況について報告がされました。

 文部科学省の髙田行紀室長による基調講演では「教職大学院の意義と今後の教員育成の在り方」と題して,教職大学院の意義と現状に始まり,有識者会議報告書の内容,今後の教職大学院への期待,教員の育成に係る改革動向について解説していただきました。他大学教職大学院の取組状況や,Society 5.0時代の教育・学校・教師の在り方など,これからの教職大学院の役割を考える上で大変参考になる講演内容でした。

 基調講演に続いて,岡山大学の髙瀬淳教授から,岡山大学教職大学院が養成を目指す「アクション・リサーチャーとしての教師」とは何か,山梨大学に先駆けて導入した教科教育領域に関する授業科目の設定や教科教育研究の問題意識についてお話いただきました。山梨県教育委員会の青柳達也教育監からは,高齢化と大量退職の問題や外国籍の児童への対応など山梨県の現状と課題について,また教育委員会指導主事等85名を対象に実施したアンケート結果に基づき教職大学院に求められることについてお話をいただきました。

 最後に中村和彦教育学研究科長の司会で,「教員の養成と採用に関する今日的課題」と「キャリアステージに応じた教員研修を充実させるための教職大学院の在り方」を柱に,3人の講師によるパネルディスカッションが行われました。

 参加者からは「教職大学院が大きく変わったこと,でも残してほしい部分がいくつも残っていて安心しました。」,「教職大学院の意義や教職大学院への期待を確認する中で改めて,教員として身に付けるべき資質・能力を考えさせられた。」,「教員としてスタートし,それぞれがいろんな場所で研究を深め,日々実践に励んでいますが,やはり改めてじっくり学び直せる場が県内にあることが大変有難いと思います。」など多くの感想をいただきました。
御講演いただいた講師の先生方には,心より御礼申し上げます。
 
 次回の山梨大学教職大学院第20回教育実践フォーラムは、令和2年2月15日(土)に開催します。教職大学院生による改組後初の研究発表を予定しています。多くの方々の御参加をお待ちしております。


教職大学院現職院生:小松 琢朗 氏

講師:髙田 行紀 氏


講師:髙瀬 淳 氏

講師:青柳 達也 氏

  
パネルディスカッションの様子