教育学部について
理念・目標
人間の”生”に寄り添い、支える教育の担い手を育成
教育学部は、幼小発達教育コース、言語教育コース、科学教育コース、生活社会教育コース、芸術身体教育コース、障害児教育コース、やまなし小学校教育コースの7コースにて構成されており、子どもの教育に対する情熱と豊かな人間性をもち.教職・教科に関する専門的知識・技能を身につけた、探求心溢れる人材を養成します。
また、少人数グループワーク型基幹授業群を軸とした手厚い指導体系により、広い視野で子どもの発達と教育への理解を深めながら、実践的な指導力を養います。
学部長メッセージ
山梨大学教育学部は教員養成学部として「質の高い教員の養成」「教員への魅力ある研修」「学校教育活動の支援」「教育研究の推進」を行い、山梨県教育委員会、附属学校園との連携協働により、リーダー的役割を果たすことのできる教員の育成をめざしています。
ここでは、「質の高い教員の養成」に関して、本教育学部の強みを4つご紹介します。
研修、地域との教育研究の推進につきましては、本学教職大学院、本学部附属教育実践総合センターのHPをご覧ください。
教育学部長 長谷川 千秋
1.7つのコース
教育学部には、7つのコースがあり、子どもの発達段階に合わせた教育・指導の展望がもてる教員を養成するため、全てのコースで小学校教員免許取得を卒業要件とし、さらにコース毎にもう1校種の免許取得を卒業要件にしています。希望すれば、卒業要件以外の校種・教科の免許取得も可能です※1。
やまなし小学校教育コースは、卒業後、山梨県小学校教員をめざす地域教員の希望枠です。名称変更しながら設置5年目を迎えました。山梨県教育委員会と連携し、実務家教員2名と研究者教員が地域の課題に対応した教科横断的講義を実施しています。
※1 コースごとの卒業要件となる教員免許(詳細) や、取得出来る免許・資格は、本学部HPや本学部パンフレットでご確認下さい。
コース概要
幼小発達教育コース※2 ※2 令和8年度4月入学生から幼児教育コースに名称変更します |
保幼小接続に強みをもつ、幼稚園・保育士、小学校の教員を養成 |
障害児教育コース | 障害児教育に強みをもつ、特別支援学校、小学校の教員を養成 |
言語教育コース(国語・英語) | 教科の専門性に強みをもつ、小学校や中学校、高等学校の教員を養成 |
社会生活教育コース(社会・家政) | |
科学教育コース(数学・理科・技術) | |
芸術身体教育コース(音楽・美術・保体) | |
やまなし小学校教育コース | 地域課題に強みをもつ山梨県の小学校教員を養成 |
取得できる免許・資格
教員免許状 |
幼稚園、小学校、中学校(国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・技術・家庭・英語)、高等学校(国語・書道・地理歴史・公民・数学・理科・音楽・美術・保健体育・家庭・工業・英語・情報)、特別支援学校 |
その他の免許 | 日本語教員養成プログラム、学校図書館司書教諭、社会教育士 |
2.教育学部での学びの特長
教育学部のカリキュラムは、少人数教育による教職科目・教科教育系科目、ICT活用教育が充実しており、初年次学校園体験活動や教育実習など、段階を追って教師としての力量を高められるような工夫がなされています。学生自ら行う「教育ボランティア」なども魅力のひとつです。
- 教職科目・教科系科目など教員養成カリキュラムの充実
- コアとなる教職科目を中心に少人数教育を実施
- ICT活用教育など、現代的な教育課題に即したカリキュラム
- 教育実習の充実と、「初年次学校園体験」など学年進行にあわせカリキュラムと対応した段階的な学び
- 学生の主体的な活動として「教育ボランティア」「地域学習アシスト」「ICT支援学生」を実施
さらに力量を高め、実践的な教育・研究を深めたい方は、本学教職大学院への進学をお勧めします。R7年度は、本学部から10名が進学しました※3。
※3 本教職大学院の学部卒業学生の入学定員は24名です。
3.教員採用試験に向けての手厚い教職支援
教員採用試験合格は素晴らしいことですが、私たちはそれをゴールとは思っていません。卒業後自ら学び続ける教師となれるよう、教職支援室、大学教員、同窓会組織「徽典会」が、それぞれの得意分野を活かし、手厚い教職支援を展開しています。これらの支援により、R5年度卒業生の教員就職率②は69.0%(全国19/44位、関東地方1位)となりました※4。
- 教職支援室特任教授・客員教授6名による教員採用試験のための個別指導
- 教職支援室による教員採用試験対策講座の実施
- 学部教員による、専門性を活かした教採対策講座と個別指導
- 同窓会組織「徽典会」による教員採用試験対策講座
※4 文部科学省が毎年公表している国立教員養成大学・学部のデータに基づきランキング。教員就職率②は、母数となる卒業者数から保育士就職者数・大学院等への進学者数を引いて算出した教員就職率です。
4.高校生に学びの場を提供―高大接続事業
本学部では、教職に興味関心のある高校生に向けて、オープンキャンパス・知のフロンティア・出前講義以外にも、「高校生のためのミライの先生セミナー」や「トライアルやま小」など、学びの場を提供しています。ぜひお気軽にご参加ください。
高校生のためのミライの先生セミナー(6~9月) | 教職の面白さや教育学部での学びを知る・交流するセミナー |
トライアルやま小(7月) | やまなし小学校教育コースの授業を体験、学生との交流 |
高校でのイベントへの出向や相談(随時) | 出前講義、総合的な探究の時間などでの教職に関する内容 |
山梨大学教育学部では、教職に興味関心のあるみなさまとともに、教職について学び・子どもたちのために教育をよりよくしていくための研究をしていければと思っています。
沿革
寛政7年(1795)12月 | 江戸昌平こうの分校として甲府学問所徽典館設立 |
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明治6年(1873)5月 | 開智学校 |
明治7年(1874)3月 | 師範講習学校 |
明治8年(1875)3月 | 山梨県師範学校 |
明治14年(1881)8月 | 山梨学校 |
明治15年(1882)10月 | 徽典館 |
明治19年(1886)12月 | 山梨県尋常師範学校 |
明治31年(1898)4月 | 山梨県師範学校 |
大正10年(1921)4月 | 山梨県実習補習学校教員養成所 |
昭和2年(1927)3月 | 実習学校教員養成所 |
昭和10年(1935)4月 | 山梨県青年学校教員養成所 |
昭和18年(1943)4月 | 山梨師範学校(官立) |
昭和19年(1944)4月 | 山梨青年師範学校(官立) |
昭和24年(1949)5月 | 山梨大学学芸学部設置 |
昭和41年(1966)4月 | 学芸学部を教育学部に改称 |
昭和42年(1967)4月 | 教育専攻科設置 |
平成7年(1995)4月 | 大学院教育学専攻科修士課程設置 |
平成10年(1998)4月 | 教育学部を教育人間科学部に改組 |
平成22年(2010)4月 | 教育学研究科の中に新たに「教育実践創成専攻」(教職大学院)を設置 |
平成28年(2016)4月 | 教育人間科学部を教育学部に改組 |