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生物実験・実習等安全マニュアル

生物分野

1.野外で行う動植物野外実習、臨海実習、卒業研究における安全の心得

野外実習、臨海実習などの授業で野外活動をする場合は、教官の指示に従うこと。また、卒業研究において野外調査を行う場合には、場所・日時・方法などの調査計画を十分検討し、指導教官の許可を得ること。調査の実施にあたっては以下の点に注意する。
1.単独行動は極力避けること。
2.調査地の連絡先および連絡方法を確認し、指導教官に必ず知らせておくこと。
3.危険地域での調査では、地元との連絡も確実にしておくこと。特に冬季などは注意すること。
4.交通事故を起こさないように、また巻き込まれないように十分注意すること。
(1)自動車で移動する場合は、目的地までの行き帰りとも、車間距離、スピード等に注意する。
(2)目的地での調査活動、自動車による移動観察、道沿いでの授業、観察調査、街中での作業時などは特に注意し、必要に応じて交替で交通整理などを行う。
5.危険地帯での観察・採集作業には、十分注意すること。
(1)地滑り地帯や崩壊地など立ち入りが禁止されている地区、および危険な工事現場などでの調査は極力回避する。
(2)止むを得ず危険地帯での観察調査や採集が必要な場合には、事前にその場所の管理責任者か関係者と連絡をとり、その指示に従って行動する。
(3)落石・崩壊・転落のおそれがある危険な場所では、見張り人を付けるなどして単独行動を避ける。また、ヘルメットをかぶるなどの準備を怠らない。大雨の直後は特に危険である。
(4)海岸・河川(渓流)・湖沼などの水辺では、滑らない履き物、救命胴衣などの必要な装備を整え、水難および転落事故のないように十分注意する。
(5)海中、水中での調査・採集は必ず経験者と共に行うようにする。
6.社会性を守るようにすること。
(1)私有地での調査・採集は、地権者の同意を得てから行う。また、他人のプライバシーや公共性を侵害することのないように心がける。市街地や人混みでは、他人に迷惑をかけないように注意する。
(2)自然破壊・物的損傷にっながるような行動をしない。
7.動植物の採集については以下のような点に注意すること。
(1)天然記念物等の法的規制のある動植物は採集しない。また採集禁止地域等の規制も遵守する。特に規制がなくても、稀産種は乱獲を避ける(例:アッモリソウ、カタクリなど)。
(2)研究の遂行上やむを得ない場合は、指導教官と相談の上、必ず公的な許可をとり、採集中は許可証を携行し、現地でのトラブルがないように心がける。
(3)海・河川・湖沼での動植物の採集については、漁業権が設定されている場合があるので、その場合にはあらかじめ漁協などの許可をとる。
(4)採集が自由な動植物であっても、採集数は研究の必要上最小限に限るなど節度ある採集を心がけ、地域住民の反感を買うような行動は慎む。原則として、栽培・養殖・飼育されている動植物の採集は窃盗に相当する。
(5)危険な動植物の採集にあたっては十分な注意をはらう(マムシ、スズメバチ、トリカブトなど)。
(6)農薬散布直後の場所には近寄らない。その他、有害物質・危険物に注意する。
8.野外調査は体力を消耗するので、体調が優れない場合には行わないこと。また調査中に不調に気付いた場合には直ちに調査を中断し、医師の診断を受ける。
9.その他の危険にっいては予測しにくいこともあるので、各人の常識ある判断に基づいて行動すること。また、日頃からどのような場合にどのような危険があるかにっいて、習熟に心がける。
2室内で行う実験・実習・卒業研究における安全の心得

1.色素類などの化学薬品を使用する場合があるので、薬品などが付着しても良いように、原則的に袖は長袖、裾は膝下まである白衣を着用すること。
2.顕微鏡を扱う場合には以下のような点に注意すること。
(1)強い光のもとで長時間観察を続けると目を傷めることがあるので、時々休むようにする。
(2)スライドグラス・カバーグラスは破損しやすいので気をっける。特に、カバーグラスは薄くて割れやすいだけでなく、破片も見えにくいので注意する。
3.ビーカーや試験管などのガラス器具類は、使用前にヒビなどがないかどうかを確かめること。
わずかなヒビであっても、実験中や洗浄中に突然割れることがある。
4.ガラス器具を洗浄するときは、破損しないように十分注意すること。破損した場合は怪我をしないように注意して、決められた場所に捨てること。
5.引火性・爆発性のある薬品については適切な保管場所を設け、薬品を使用する際には周囲に火気がないことを確かめること(工一テル、アセトアルデヒドなど)。
6.揮発性の有機溶媒を使用する際はドラフトを使用すること。工一テル・酢酸エチル・クロロフォルムなどには麻酔効果があるので特に注意すること。
7.揮発性の高い物質(塩酸・酢酸・アセトン・工一テルなど)を量るときには口で吸うピペットではなくメスシリンダーなどを用いること。
8.代謝阻害剤や酵素反応阻害剤などは基本的に毒物であるので、使用する場合には十分に注意すること。
9.薬品が目に入ったときは、応急処置としてすぐに水洗いをすること。清潔な洗面器に水を入れ、顔面ごと水の中にいれて15分程度にわたり何度も瞬きをする。その後、必要に応じて眼科医の診察を受ける。
10.毒物などの薬品を誤飲した場合は、すばやく大量の水を飲み、のどに手を入れて吐くなど、適切な応急処置をとり、救急車を呼ぶなどの手配をすること。
実験・実習では、レポートの提出が義務づけられているが、安全上の配慮が重要な場合もあるので、方法や感想のところで安全対策について記録しておくとよい。

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