同窓会は点と点をつなぐ役割をもっていると思われます。点とは一人の個人であり、その個人が生きているある時間の一点でもあります。学生生活を終わり社会へと出て行くと、いろいろな形で学生であったときを懐かしく思うことがあります。そのときと学生時代とをつなぐのが思い出であり、同窓会には時間をつなぐ役割があります。また同窓会には一緒に過ごした人々をつなぐ役割があります。個人という点と点をつなぐ役割です。さらに一緒に学生生活は送らなくとも、先輩と後輩、あるいは同じ大学の卒業生だということで互いに親しみを覚えることもあります。このように人という点と過ごした時間という点とをつなぐのが同窓会の役割ではないでしょうか。
人間はひとりではなく、仲間を作る習性がある動物のようです。いろいろな形の仲間を作って、その中で生きていくもののようです。学校でも、会社でも、あるいは生活する地域でも、何らかの仲間を作っていきます。その仲間が多いことは、ある意味の財産であると考えることができます。実際仲間を作ってお互い助け合って生きているのが人間社会ですから、仲間が多いことは良いことに違いありません。
私は若いうちは「同窓会なんて」と考えていました。同窓会は付き合いで出る程度でしたが、ある年齢になると、それまで考えもしなかった同窓会の役割と価値に気がつきました。単に思い出話をするところだけではなく、いろいろな人をつなぐ社交の場であることに気がついたのです。集まる人が多ければ多いほどその価値を増すのがこのような会の特徴です。それは情報交換の場所と同じように、多くの人、年齢の異なる人、働いている場所が異なる人、興味の異なる人、など自分とは異なった人が多くいる程価値が高くなります。
徽典会は長い歴史をもつ同窓会で、ここに集う人々はさまざまな分野で活躍されています。このような会がその価値を高めるには、会員ひとりひとりが集うことだと思われます。集うことで個人のもつ点と点をつなぎ、思い出と現在をつなぎ、さらに明日へとつなげるチャンスが広がります。多くの会員が集うことで集う人々の新たな活力へと広がります。徽典会を通して多くの人の点と点がつながることを願っています。
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